EAR(Effective Annual Rate、実質年利)と名目金利の違いを

EAR(Effective Annual Rate、実質年利)と名目金利(nominal interest rate)の違いについて

1. 名目金利(Nominal Interest Rate)とは?

名目金利は、ローンや投資において広告される利率です。これは年間の利率を単純に示したもので、利息の計算頻度(毎月、四半期ごとなど)を考慮していません。例えば、年利12%のローンであれば、名目金利は12%です。

2. 実質年利(EAR: Effective Annual Rate)とは?

一方、実質年利(EAR)は、利息がどのくらいの頻度で複利計算されるかを考慮した実際の利率です。例えば、利息が毎月複利で計算される場合、利息が毎年1回だけ計算される場合よりも、合計の利息は高くなります。実質年利は、この複利効果を含めた利率を示します。

3. 名目金利と実質年利の違い

  • 名目金利: 単純に年利を示したもの。複利の効果を考慮していません。
  • 実質年利(EAR): 名目金利に加え、利息がどれくらいの頻度で複利計算されるかを含めた利率。したがって、通常、名目金利よりも高くなります。

例えば、名目金利が12%で、月複利の場合、実質年利(EAR)は約12.68%になります。この0.68%の差は、毎月の複利計算による利息の増加分を表しています。名目金利がそのまま単純な利率を示すのに対し、実質年利は実際に支払う(または得られる)利息をより正確に示しています。

まとめ

名目金利は単純な年利で、**実質年利(EAR)**は複利計算を考慮した実際の利率です。複利の効果を考慮すると、実質年利は名目金利よりも高くなるのが一般的です。